独り言

年収1,200万円から300万円への転落は想像以上に過酷だった

こんにちは、こーじんです。

突然ですが、みなさんは一発屋芸人といえば誰を思い浮かべますか?

小島よしお・スギちゃん・アキラ100%(敬称略)などこれまで多くの芸人さんが現れては消えていった。

彼らは長い下積みを経てある時ぱっと花開き、そしていつの間にかメディアから姿を消していく、まるでセミの生涯を見ているようだ。

もう少しこましな比喩表現を使うなら流れ星や打ち上げ花火ともいえるだろう。

全盛期は多忙を極め、年間に数千万~億単位のお金を稼ぐものの、ブームが去るとアルバイト並みの収入にまで落ち込むケースもよくあるようだ。

その落差は富士急ハイランドのジェットコースターの比ではないだろう。

他にもプロの世界で活躍する野球やサッカー選手など、引退と同時にその生活が激変するのはよく聞く話だ。

そして彼らほどではないにしろ、実は私自身も転落人生を味わった人間の一人だ。

突然の転落から1年が経ち、生活も徐々に落ち着いてきたので振り返ってみようと思う。

 

とにかく成功したかった私は時間も資産も全てをつぎ込んだ

順風満帆だった20代。

仕事に明け暮れ、ほとんど休みがないほど忙しい日が続いた5年間、収入も毎年劇的に上がっていった。

24歳の頃は350万円程度だった年収が4年後には1,000万円を超え、翌年には1,200万円に到達した。

当時はお金なんて簡単に稼げるものだと信じて疑わず、スマホアプリに課金しまくり、自動車も飽きてはすぐに乗換え次々ローンを組んでいった。

それでも貯金できるだけの余裕もあった。

ところが「お金はとにかく眠らせていても意味がない」と貯金のほぼ全額を投資に回してしまったのが大きな失敗だった。

勤めていた会社が突然の倒産、未払いの給料を200万円以上残したまま仕事を失ってしまったのだ。

さらに悪いことにほぼ同じ時期に事業投資に回していた資金が不良債権に。

人生のバブルが完全に崩壊したと悟った。

30歳を目前にしてこれまで築いてきた収入源も資金も役職も全て失うことになり、私は人生の再スタートを切ることになった。

 

貯金はすぐに底をつき、生活はジリ貧に

2017年12月、給与が止まった。

当時、現金として残っていたのはわずか50万円。

少ないながらとりあえず当面の生活費はなんとかなるだろうと考えていたが甘かった。

すぐに就職活動を始め、失業手当の申請や未払い賃金の立替請求をしたが収入はすぐに入ってこない。

というのもいくつか問題があった。

会社都合退職の場合、3ヶ月の待機期間なしに失業手当を受け取れるが、そもそも会社が倒産しているので離職票が発行されない。

未払い賃金の立替請求に必要な「破産証明書」が管財人弁護士からなかなか届かない。

 

結局、転職先の会社から給与が振り込まれるまでの4ヶ月間、ぼぼ無収入で乗り切るしかなった。

しかしこれまで毎月20~30万円使っていた私にとって、4ヶ月間を50万円の蓄えでやり繰りするのは到底無理があった。

2ヶ月で貯金は底をつき、足りない分は仕方なく親からの借金で賄うしかなかった。

借金は膨らんだが失業手当や未払い賃金が入れば簡単に返せる見込みもあった。

しかし現実はやはり甘くない。

ようやく失業手当が入金された頃、役所から悪魔の手紙が。。。

開いてみると住民税の納付請求で金額は21万円。

本来サラリーマンは給与から天引きされるのが原則だが、給与がストップしたためすっかり未納になっていた。

しかも一括徴収という理不尽さ。

ふるさと納税を利用していたので多少の軽減はあるものの、この負担は重すぎる。

そこに追い打ちをかけるように今度は国民年金の督促状まで送られてくる始末。

結局、失業手当は税金・社会保険に全て消えてしまった。

 

ちなみに転職後の給与は額面にして月額25万円、年収にすると300万円と1/4にまで下がってしまった。

これでは日々の生活が精一杯で、貯蓄どころか借金の返済すらままならない。

「独身で年収300万円なら余裕でしょ」って思われるかもしれないが、一度上げてしまった生活レベルを落とすのは大変だ。

年収300万円といえば手取りにすると約240万円、月にすると20万円使える計算だ。

しかし私の場合、前年の所得ベースに税金・保険料が徴収されるため実際の手取りは200万円に届かない。

さらに自動車のローンだけでも年間100万円必要なため、完全に赤字家計に陥ってしまう。

そしてトドメの一撃が新たに届いた住民税の納付書だ。

私は金額を見て一瞬、頭が真っ白になった。

52万円ってなんの冗談だよ!この前払ったでしょ!

 

どうやら前回の不足分21万円は平成29年度分、そして今回届いたのが30年度分だったようだ。

実は会社が倒産した時、人事部をはじめ本部社員は真っ先に姿を消してしまった。

給与が支払われないのだから当然といえばそうなのだが、おかげで退職処理が行われず、会社が倒産して数か月経っているのに籍は残っているという不思議な状況がしばらく続いた。

当然、転職先にも引継ぎされていないので、給与から税金などの天引きが行われない。

給与明細をロクに見ていなかった私は、給与から引かれているものだと完全に思い込んでいた。。。

食費を削り、やり繰りできていると思っていた矢先、計算が大きく崩れてしまった。

そんなこんなで2018年の家計は100万円以上の大赤字を計上。

もはや節約でどうこうなる話ではない。

収入を増やさないと一向に借金を減らせない状況に、遅まきながら気づいたのだった。

 

失敗だって立派な財産、学んだ2つの教訓

失ったものは大きかったが失敗から学んだものもたくさんある。

落ち込んだり悔やんでいるヒマがあれば、何がいけなかったのかを分析し、自分の判断基準をアップデートしていけばいい。

若いうちの失敗はむしろ大きな財産になるかもしれない、自分次第だ。

人生が180度変わって学んだ2つの教訓がある。

1.ローンはなるべく最低限に抑え、負債を将来に残さない。

2.資産は分散して持ち、常にリスクヘッジを意識する。

 

1.ローンはなるべく最低限に抑え、負債を将来に残さない。

ローンを組む人には大きく分けて2つの理由があると思う。

1つは買いたいものに対して自己資金が不足しているため融資を受けるパターン。

もう1つは自己資金は十分あるにも関わらず、手元に現金を残しておきたい、またはリターンの大きな投資に回したいパターンだ。

私の場合は後者だった。

当時2,000万円の資金があったにも関わらず、自動車購入に600万円のローンを組んだ。

理由はローン金利よりも投資利回りのほうがはるかに大きかったからだ。

簡単にお金がお金を生む仕組みを手に入れていたので、自分が借金をしているという感覚が全くなかった。

ただしローン契約は5年なら5年間、10年なら10年間、自分の経済状況が悪くならないだろうという前提で結ぶものだ。

誰だってまさか自分の会社が潰れるなんて思わないし、年々収入は増えるものだと信じている人も多い。

その収入源が崩れた時、ローンは大きな足かせになる。

特に自動車の場合、手放そうにも車両価値>ローン残債という構図になりやすく、負債から逃れることは非常に難しい。

奨学金が返せないなんて話も問題になっているが、とりあえず大学に行くという選択は非常にもったいない。

本気で学びたいなら一度社会人を経験してからでも遅くはないし、自分が稼いだお金で学費を払っていれば、勉強への力の入り方も違うだろう。

何より社会経験を経て、自分に足りないもの・自分が本当に興味のある分野に気づいてからでも決して遅くはない。

 

2.資産は分散して持ち、常にリスクヘッジを意識する。

世の中には星の数ほど儲け話がある。

私は当時、ある事業投資で年率7%以上の利益を安定的に出していた。

最初は慎重だったが3年が経った頃にはすっかり信用しきってしまい、どんどん増資を続けていった。

とにかく増やすことを第一に考えていたので、余剰資金を株や投信・不動産に回すのは非効率とさえ考えていたし、ひたすら一点集中で資金を投じていった。

が、今にして思えば集中投資はただのギャンブルでしかなかった。

ハイリスク・ハイリターンな投資手法は一攫千金狙いには向いているかもしれないが、資産形成を目的とするなら全くおすすめできない。

暴落すれば取り返しがつかない危険性があるからだ。

株にしろFXにしろ1つの銘柄や通貨が何十年も好調であることは稀である。

必ずどこかで暴落し、それまでの利益は全て水の泡となる。

2,000万円の損失は授業料としても痛すぎたし、ブログネタにするだけでは到底ワリに合わない。

取り戻そうと躍起になるのも良くないが、反省を活かしつつ気長に成果を残せる投資家になりたいものだ。