節約・投資

外貨預金とFXはどちらが安全?違いやメリット・デメリットを解説

こんにちは、こーじんです。

今回もFXの話題です。

将来への備えとして資産運用の必要性を感じている人は多いかと思いますが、ただ銀行に預金していても金利は限りなくゼロに近い水準。。。

メガバンクの預金金利が0.001%、、、100万円預けても1年後の利息はたったの10円です。

そこで少しでも高い利息を求めて、外貨建て預金を検討している人もいるのではないでしょうか。

日本と比べて金利の高い外国通貨で運用すれば、効率的に資産を増やせる可能性がありますよね。

 

ところでみなさんはFXが実質的に外貨預金としても活用できることはご存知でしょうか?

FXといえばハイリスクかつハイリターンな投資というイメージが強いので、意外に感じられるかもしれませんね。

ですが純粋に預金として考えた場合、外貨預金よりもFXのほうが圧倒的に好条件で取引するができるんです。

そこで今回は外貨建て預金とFXとの違い、どんなメリット・デメリットがあるのかを解説していきます。

 

FXは外貨預金にも使える?

先ほどFXを活用して外貨建て預金ができると言いましたが、そもそもFXってどんな取引かわかりにくいかもしれませんね。

FXは外国為替証拠金取引といって、文字通りFX業者に預けた証拠金をもとに外国通貨を売買し、為替差益を獲得する取引です。

扱える通貨の種類が豊富で、数秒単位のリアルタイムなトレードから数ヶ月以上もの長いスパンでの取引まで可能なのが特徴です。

あくまでも取引するものは通貨なので、米ドルを買って円安になったタイミングで売ってもいいし、保有し続けて金利をもらうこともできるわけです。

ただ外貨預金との違いも多く、使い方次第ではハイリスクになってしまうので仕組みを十分に理解して始めることが大切です。

簡単に外貨預金とFXとの共通点や違いをまとめてみると次のようになります。

最大の違いはやはり取引できる金額にあります。

通常だと資産運用は為替レートに応じた自己資金が必要で、例えば1ドル=100円なら100ドルの運用に10,000円の元手が必要です。

ところがFXではレバレッジ(てこの原理)を利用して手元資金の25倍もの運用ができるため、同じ100ドルでもたった400円の資金があれば取引ができます。

なので運用が上手くいくと為替差益だけでなく金利も25倍の効率で得られる可能性があります。。。が、もちろん失敗した場合は損失も最大25倍ですから、大変リスキーな賭けになります。

このレバレッジという仕組みは株式投資にもありますが、最大でも約3倍までと厳しく制限されています。

いかにFXがハイリスクな取引を容認しているかおわかりですよね。

 

とはいえレバレッジはあくまで任意ですので、レバレッジ1倍で取引をすれば通常の外貨預金と同じ感覚で運用することができます。

この点をふまえた上で、FXで外貨預金をするメリット・デメリットをお話していきます。

 

FX預金のメリット①:為替手数料を低く抑えられる。

FX取引はそもそも長期保有だけでなく、売買を繰り返し為替差益で利益を出していくことを想定した投資です。

さらにレバレッジがあるため、外貨預金より高額な取引が何度も繰り返し行われます。

そのため1取引あたりの為替手数料(FXではスプレッドと呼びます)は外貨預金に比べ、かなり低く設定されているケースがほとんどです。

たとえば楽天銀行と楽天FXなど同じグループであっても手数料は次のとおり。

違いは一目瞭然ですよね。

外貨預金に比べてFXは1/20〜1/250程度の手数料で取引できるようになっています。

単位が「銭」と小さいのでイメージしにくいですが、実はこの手数料…外国為替を扱う上でかなり利益に関わってくるので、後ほど具体例を挙げて説明しますね。

 

FX預金のメリット②:利息が毎日もらえる。

外貨預金にはいつでも自由に払い戻しできる普通預金と、一定期間は解約できないけれど金利の高い定期預金と2種類がありますよね。

利息をもらえるタイミングは定期預金だと満期時、普通預金なら月に1回、半年に1回など決まっているため、解約時期によっては想定通りの利息が受け取れない可能性がありますよね。

一方FXはというと低金利通貨を売って高金利通貨を保有していると同様に金利差分の利息を受け取れます。

この2国間の金利差はスワップポイントといっても保有している間、毎日受け取れるようになっています。

スワップポイントの受け取りルールはFX会社によって様々で、通貨を保有している限り毎日口座に入れてもらえる会社もあれば、毎日ストックされ決済したタイミングで口座入金される会社とがあります。

一見毎日もらえるほうが良さそうですが、受け取ったタイミングで所得扱いになるため、税金面も考慮しつつ選ぶといいでしょう。

FX預金のメリット③:売り注文からも始められる。

外貨預金の流れをおさらいすると、

①円を売って外貨を買う。

②一定期間外貨を保有し続ける。

③満期または円安が進んだタイミングで円を買い戻す。

となりますよね。

したがって外貨を買ったあと為替が円高方向に動いていくと、たとえ金利が付いたとしても利益を出すのは困難です。

つまり外貨預金を始めたいと思っても、為替の状況が良くないタイミングで手を出すと失敗する見込みの方が高いのでオススメできません。

それに対してFXでは円安であっても相場が円高に進みそうな局面であれば「売り」からスタートして為替差益を獲得することができるんです。

「買い」・「売り」どちらのポジションからでも始められる柔軟さがFXが外貨運用に向いている理由の1つでもあります。

ただしこの「売り」から入る行為には注意点もあって、高金利通貨を「売りポジション」で保有していると、逆に毎日スワップポイントを支払う必要が生じます。

基本的に短期間でトレードを完了させられないと、赤字がどんどん拡大するリスクも抱えてしまうので、ある程度相場に自信のある局面以外では避けるべきでしょう。

 

FXのメリット④:証拠金が保全されているので安心

もし取引しているFX会社が破綻したらどうしよう。。。なんて気になりますよね。

数年前、某仮想通貨の運営会社から数百億円もの資金が流失した事件もあり、先物取引に抵抗感のある人がいるかもしれません。

ですが結論からいうと私たちがFX会社に預けた証拠金は信託会社によって保全されるため、たとえFX会社が破綻しても失われる心配はありません。

海外のFX業者に関しては何とも言えない部分がありますが、少なくとも国内業者については法律で保全義務が課せられているため、どこを選んでも安全だといえます。

 

一方外貨預金の場合はどうでしょうか。

円預金であれば仮に銀行が破綻しても預金保険制度のおかげで、1,000万円とその利息部分までが保護されるのはご存知ですよね。

ですが残念ながらこの制度には、外貨預金は対象に含まれていません。

金融機関の破綻なんてそう簡単には起こりませんが、最悪の事態が起きた時、預けた資産は取り戻せない点は理解しておきましょう。

 

FX預金のデメリット:毎日のスワップポイントは一定じゃない。

FX預金では高金利通貨を「買いポジション」で持っている限り毎日スワップポイントを受け取れるとお伝えしました。

ですがこのスワップポイント、必ずしも毎日同じ金額が付与されるとは限りません。

FX会社の施策であったり、各国の政策金利・情勢に変動があった場合、下がることも十分起こるので運が悪ければ想定通りの利回りが実現しないことも。

このあたりは外貨預金でも普通預金だと金利の変動リスクがあるのは同じですけどね。

(外貨定期預金では申し込み時の金利が満期まで適用されます)

ですので対策としては、状況に応じてFX会社を乗り換える、他の高金利通貨に切り替えるなど…臨機応変に動くのも一つの手段です。

同じ通貨でもFX会社によってスワップポイントは2倍近く違うことがあります。

各社特色がさまざまですので、じっくりと吟味しましょう。

 

FXを活用した外貨預金、気になる運用効率は?

ここまでは外貨預金とFXについて、為替手数料や利息の仕組みなど大まかな違いを紹介してきました。

では実際に取引した場合、どれくらい運用に差がでるのでしょうか。

例を挙げつつ説明していきましょう。

金融機関・証券会社によって条件は変わりますが、今回は参考までに住信SBI銀行とSBI証券FXで比較していこうと思います。

外貨預金×FX比較①:米ドルで運用した場合

まずはメジャー通貨である米ドルから。

外貨預金・FXそれぞれの条件は次の通りです。

上記の条件で100万円の資金を外貨預金で1年間運用してみると

《預入時》1,000,000円/100.04≒9,996ドル

《運用益》(9,996ドル×0.2%)×0.8(課税計算)≒16ドル

《払戻時》(9,996ドル+16ドル)×99.96=1,000,800円

【最終利益】800円

と実際の利益は800円しかなく、実質的な利回りはわずか0.08%となります。

しかも定期預金のため中途解約すると利率が1/10になり、(為替差益を除くと)ほぼ100%損失が出ます。

外貨預金がかなり効率の悪い運用だとわかりますよね。

 

続いて同じく100万円をFX口座で運用した場合の試算をしてみましょう。

《買いポジション》1,000,100円/100.01円=10,000通貨

《スワップポイント》(10円×365日)×0.8(課税計算)=2,920円

《決済時》10,000通貨×99,99=999,900円

【最終利益】2,920円−(1,000,100円−999,900円)=2,720円

一方FXでは年間利益が2,720円、利回りに換算すると0.27%と外貨預金の3倍以上の投資効率が見込めます。

こちらも高利回りとは言い難いですが、比較的手数料が低く毎日スワップポイントが付与されるので、いつやめてもペナルティはありません。

 

外貨預金×FX比較②:南アフリカランドで運用した場合

続いて高金利通貨である南アフリカランド/円でも同様に比較してみましょう。

南アフリカランドはトルコリラ・メキシコペソと並んで安くて高金利な新興国通貨の一つです。

外貨預金・FXそれぞれ下記の条件でシュミレーションしていきます。

まずは外貨定期預金から。

《預入時》1,000,000円/7.34≒136,240南アランド

《運用益》(136,240×2.65%)×0.8(課税計算)≒2,888南アランド

《払戻時》(136,240+2,888)×7.06≒982,244円

【最終利益】−17,756円

結果は…なんと元本を大きく割り込むことがわかりました。

約2万円の金利がついているにも関わらず、往復手数料が4万円近くもかかるため、利益が完全に食われてしまう計算です。

これはまったく投資対象としては論外ですよね。

 

ではFXではどうでしょうか。

《買いポジション》1,009,260円/7.209=140,000通貨

《スワップポイント》(60円×1.4×365日)×0.8(課税計算)=24,528円

《決済時》140,000円×7.191円=1,006,740円

【最終利益】24,528−(1,009,260-1,006,740円)=22,008円

結果は22,008円のプラスで実質2.18%の利回りを実現しています。

FXでは外貨預金と比べ為替手数料を1/10以下に抑えることができるため、しっかりと利益を確保することが可能なんですね。

同じ為替リスクを負って運用するなら断然FXのほうが期待値が高いですよね。

 

外貨建て運用を検討するならFXがおすすめ!

今回は外貨預金とFXの違いを紹介した上で、実際にシュミレーションをしながらFX預金のメリットをお伝えしてみました。

扱う銀行や証券会社によって多少条件に違いはあるものの、ほとんどの場合FX口座で運用した方が利益が出やすい仕組みになっています。

FX口座で外貨預金するメリットをもう一度まとめると

・為替手数料が格段に安く、運用コストを抑えられる。

・外貨定期預金と比較してスワップ金利のほうが1日あたりの収入が大きい。

・いつ決済しても利息(スワップポイント)を返さなくていいので、為替変動に対応しやすい。

FXといえばハイリスクであったり、何度も売買を繰り返して収益を得るものだと思われがちですが、預金感覚で持っているだけでも十分です。

外貨運用に興味のある方はFXも一度検討してはいかがでしょうか。